筋線維タイプTT型(XX型)はスポーツの才能が無いのか?

筋線維タイプTT型(XX型)はスポーツの才能が無いのか?

スポーツ遺伝子検査でXX型と出たが、このタイプはスポーツの才能が無いのでは?

決してそんな事はありません。

 

スタミナタイプのXX型はパワータイプのRR型に比べて速筋繊維が少なく遅筋繊維が多いタイプとされています。

 

また、XX型の速筋繊維は通常、速筋繊維内で作られるACTN3(アクチニンスリー)タンパク質を作る事が出来ません。

 

この、アクチニンスリータンパク質というのは速筋繊維の素早い収縮に耐えうる為のタンパク質なのです。しかし・・・

筋線維内部でACTN3タンパク質が作れない事がかえってスタミナ能力に貢献している

冒頭でも申し上げたように、XX型は筋繊維内でアクチニン3タンパク質を作る事が出来ませんがその事がかえって持久力を高めている事に繋がっているのです。

 

どういう事かと言うと、詳細は後ほど解説致しますが端的に言えば「速筋繊維はエネルギー代謝が解糖系で疲れやすく、遅筋繊維はエネルギー代謝が酸化系の為、乳酸が溜まりにくく疲れにくいいという事です。」

 

また、持久系競技には瞬発系競技に比べてXX型の選手が多いという以下のようなデータもあります。

 

※グラフ画像ではRR型をCC型、RX型をCT型、XX型をTT型と呼び変えておりますので予めご了承ください。
XX型,xx型 才能,筋線維タイプ xx型,遅筋タイプ 才能,遅筋優位

 

ヨーロッパ系白人の瞬発力系アスリートと持久力系アスリートのうち301人を対象に瞬発系競技のグループ(107人)と持久力系競技のグループ(194人)に分けて筋繊維のタイプを調査したところ、瞬発系競技のグループではCC型(RR)が53人、CT型(RX)が48人、TT(XX)型が6人。

 

パーセンテージ換算で50:45:6とTT型は全体の僅か6%に過ぎなかったものの、持久系競技のグループではCC型が60人、CT型が88人、TT型が46人でパーセンテージに換算すると31:45:24%と、瞬発力系競技よりも圧倒的にTT型の選手が多いというのがお分かり頂けると思います。

 

この24%という数字はオーストラリアの一般白人男性のTT型18%よりも高いといいます。

 

では、アクチニン3タンパク質が欠如しているTT型はどのように持久系種目に優位性があるのか?

 

それは、マウスでの実験で明らかになっています。

マウスでの実験で明らかになった筋線維タイプTT型の優位性

遺伝子操作で作られたCC型のマウスとTT型のマウスの走行距離を比べてみた実験があります。

 

マウス用トレッドミルにてTT型のマウスを一匹、CC型のマウスを五匹走らせてみたところ開始から10分以内に2匹のCC型マウスが走れなくなってしまい、TT型マウスはまだまだ元気に走り続け、残りのCC型マウス3匹もダウンし、開始45分以上経過しているにも関わらずTT型のマウスは余裕で元気に走り続けていたのだったそう。

 

では何故、このような現象が起こったのか?

 

それは、速筋繊維の解糖系代謝と遅筋繊維の酸化系代謝についてでも説明した通り、遅筋は筋繊維内での有酸素系代謝が優れているからであり、速筋繊維はグルコースをエネルギーに消費する際、乳酸が発生してしまう為、すぐに疲労してしまうからです。

 

この、速筋繊維が少なければエネルギー代謝は必然的にミトコンドリアが酸素を利用して走る効率の良いエネルギー代謝が可能になります。

 

つまり、アクチニン3タンパク質を作れない事は瞬発力、パワーを要する運動には不向きだがそこまで速くない動作を長時間続ける運動には向いているという事になるのです。

 

このように、アクチニン3タンパク質が筋繊維で作られないからと言って運動の力に劣っているわけでは決して無く、むしろスタミナに関しては高い能力を見せる事からもTT型が持久力系競技に優れている事は明らかなのです。

 

速く走ったり高く跳んだり遠くへ投げたりといったパワーや瞬発力を要するタイプの運動はCC型及びCT型には敵わないかもしれませんが長い距離を走ったり、一定のスピードを維持したりといった筋持久力やスタミナはこの2つのタイプよりも優れているのです。

 

なので、遺伝子検査の結果がXX型と出てガッカリされる必要は全くございません。マラソンやトライアスロンなどのスタミナを要するスポーツをやっている方なら逆に喜ばしい事なのです。

 

DNAシリーズに新しくDNA EXERCISE 遺伝子分析キットを発売いたしました。

筋線維を知ることで、運動種目の選定、運動メニューによろ体力強化、減量など有効なトレーニングに役立ちます。


ホーム RSS購読 サイトマップ